埼玉知事、コロナ医療体制は「見直す状況にない」

埼玉県の大野元裕知事は19日の記者会見で、新型コロナウイルスに対応するコロナ病床などの医療体制について「(新規陽性者数の)分母がまだ大きく、(オミクロン型の派生型である)BA.2など新たな要素もある。病院の人事異動期も重なっており、見直しをかける状況にはない」として、当面はコロナの再拡大に備えた体制を維持する考えを示した。
大野知事はコロナ病床を縮小し、一般病床を回復させる時期について、「新規陽性者数は関係なく、病床使用率で考えたい」として、病床の状況を見極めながら判断するという。
県によると、18日現在のコロナ病床使用率は33.7%、重症病床使用率は6.7%と低水準にあるものの、1日当たりの新規感染者数は直近1週間平均で2800人程度と、高止まりが続いている。