稲庭うどんの切れ端、秋田の高齢者の食事メニューに
日本三大うどんの一つに数えられる秋田県の稲庭うどんの切れ端が高齢者福祉施設の食事メニューに活用される。これまで廃棄されることが多かったが、乾麺製造・販売の稲庭うどん小川(秋田県湯沢市)は20日、同県横手市の高齢者福祉施設に無償提供。食べ物をかむ力が弱くなっている高齢者向けのメニュー作りに生かしてもらう。

SDGs(国連の持続可能な開発目標)の取り組みの一環。同社では商品の長さを整える過程で長さ3センチほどの切れ端が生じ、毎月約200キログラムに上る。これまで費用を負担し処分することが多かったため、廃棄ロス削減を目指し活用方法を探ってきた。
高齢者福祉施設「雁の郷(かりのさと)」に50キログラムを寄贈した。施設ではおかゆのように柔らかく調理したり、サラダの具材に使ったりするなど厨房担当者と話し合う。中小企業の経営相談に当たる湯沢市ビジネス支援センターが両者をつないだ。今後も連携し、この取り組みを続ける計画だ。


高齢化が進むなか、誰もが直面する可能性のある介護の問題。老後の備えのポイントから、サービスの質を高めながら介護者の負担を減らすロボット・IT(情報技術)まで、多様な視点で記事を掲載しています。
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