広島県、認証店の酒提供 県内全域で午後8時まで可能に
広島県は18日、新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」の適用期間が3月6日まで延長されたことに伴い、向こう2週間で取り組む対策を発表した。県内全域の飲食店に対しては、県が感染対策が取られているとお墨付きを与えた「認証店」に限り、21日から酒類の提供を午後8時までできるようにする。
認証店も20日までは酒類提供を認めていなかった。営業時間短縮の要請は午後9時までとし、これまでより1時間後ろにずらす。酒類を提供しない場合は認証店かどうかを問わず、午後8時までの時短営業を求める。同一テーブルでの会食は4人以内とすることなども要請する。
県は重点措置の適用を受けた1月9日から、認証店かどうかにかかわらず飲食店に対して酒類提供の停止や午後8時までの時短営業を求めていた。感染状況は依然として厳しい一方、飲食の場を感染経路とするケースが減少傾向にあるため、認証店の酒類提供を認めることにした。
県内の直近1週間の新規感染者数(人口10万人あたり)は17日時点で214.5人、確保病床使用率は54.8%。湯崎英彦知事は18日の記者会見で「3月上旬には病床使用率が50%を下回るとみている。再拡大しなければ感染状況は改善する」と話し、県民に基本的な感染防止策を継続するように呼びかけた。