埼玉知事、パッケージ「感染対策と経済両立の最大手段」

埼玉県の大野元裕知事は18日の記者会見で、政府が新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置適用に関し、飲食店やイベント参加での行動制限を緩和する「ワクチン・検査パッケージ」の運用を停止する方向で調整していることについて、「パッケージは感染対策と経済活動の両立を図るための最大の手段だ」と述べ、国の姿勢に苦言を呈した。
国が同パッケージの停止を検討する背景には、2度のワクチン接種後も感染例が相次いでいる新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大があるとみられる。大野知事は「感染を止める最もいい方法はすべての経済活動を止める方法だが、国はもう硬直的な措置は取らないと考える。パッケージを外す場合、どう経済と両立させるのか国に聞きたい。代替措置はない」と述べ、パッケージの有効性を強調した。
埼玉県は2021年10月末、ワクチンの接種証明書や陰性証明を使った同パッケージによる全国最大規模の実証実験を上尾市の40店以上の飲食店で実施。大野知事は今回まん延防止措置が適用された場合、飲食店の営業時間短縮や酒類提供の自粛など行動制限措置の一方、パッケージを活用して制限を緩和する考えを示していた。

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