北陸銀行、南砺幸せ未来基金と遺贈寄付で協定
北陸銀行と地域の課題解決を目的にしたコミュニティーファンド「南砺幸せ未来基金」(富山県南砺市)は18日、相続人以外に財産を残す「遺贈」について協定を結んだ。相続関連のサービスの需要増に応えるほか、地域貢献につなげる。
同基金は遺贈を希望する人に相談窓口として北陸銀を紹介する。北陸銀は遺言信託サービスの中で、遺贈寄付先に基金を加える。遺言信託は遺言書の作成助言や保管のほか、本人の希望を聞いたうえで提携先への寄付が可能だ。北陸銀は19年4月から遺言信託の取り扱いを開始し、直近の相談件数は年間で約600件あるという。
同行は21年10月に日本赤十字社富山県支部(富山市)と同様の協定を結んでいる。基金は、新型コロナウイルス感染拡大時にテークアウトを始めた飲食店への援助や、10年以上使われていない休眠預金を利用して空き家の活用や人手不足に悩む農業法人への支援なども手掛ける。
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