香川企業の景況感改善 10~12月、百十四銀調べ
百十四銀行が実施した2022年12月の企業経営動向調査によると、香川県内企業の景況感を示す業況判断指数(BSI)は22年10~12月期に1.4となり、前期(7~9月期)から7.7ポイント上昇した。前期を上回ったのは2四半期ぶり。政府の全国旅行支援やインバウンド(訪日外国人)受け入れなどで観光客数が増えたとともに、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁が浸透したという。
製造業は前期比15.7ポイント上昇し3.5だった。各分野で価格転嫁が進んだ。食料品製造を含む生活関連型は、観光客数の増加による土産品の需要増などもあって同37.3ポイント上昇した。
非製造業は2.3ポイント上昇しプラスマイナス0となった。人流回復により卸売・小売業や運輸業では前期と比べて10ポイント以上の上昇となった一方、建設業は原材料高の影響を避けられず14.8ポイントの低下となった。
調査は香川県内に本社または主工場をもつ企業452社を対象に実施。284社から回答を得た。