福島県、米国向けコメ輸出拡大へ 年100トンに
福島県は米国向けのコメの輸出量を年100トンに増やす。ディスカウント店「ドン・キホーテ」などを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスと連携し、現地での販売を促進する。日本国内で消費が低迷するコメの販路を広げる。

同社のグループ企業がカリフォルニア州で運営する10店でこのほど、県独自品種の「天のつぶ」の販売を始めた。売れ行きをみながら、扱う品種や販路を広げる。米国以外への輸出実績などを勘案し、同国で年100トンの販売を目指す。
米国は2021年9月、東京電力福島第1原発事故後に続けてきた、福島県産を含む日本産食品の輸入規制を撤廃した。同県産のコメの21年度の輸出量はアジア向けを中心に398トンで、米国向けは2.2トンだった。
福島県の内堀雅雄知事は16~21日、県産品の販促などを目的に米国を訪問。同州内の量販店で16日(現地時間)、県内のJA幹部らとトップセールスに臨んだ。
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