栃木の「もてぎ放牧黒毛和牛」 飲食店やホテルで料理提供

耕作放棄地を放牧場に再生する瀬尾ファーム(栃木県茂木町)が手掛けるブランド牛「もてぎ放牧黒毛和牛」のメニュー提供が栃木県内の飲食店やホテルで始まった。フレンチのオトワレストラン(宇都宮市)では20日から、ヒレ肉を使ったコース料理の提供を開始。音羽創取締役マネージャーは「きめ細かいサシが入っており脂はしつこさがない。うまみが感じられる上質な肉」と話す。
ほかに高級ホテルのザ・リッツ・カールトン日光(日光市)とホテルエピナール那須(那須町)、フレンチのル・マグノリア(宇都宮市)などが提供する。地元の茂木町でも一部料理店と精肉店が扱う。このほど出荷した2頭目が使われ、いずれもなくなり次第提供を終了する。

もてぎ放牧黒毛和牛は、生後12カ月まで放牧し自然に近い環境で足腰を鍛えた後、32~34カ月までじっくり肥育する。5月には土を耕さずに種をまき、ウシに踏ませて牧草を育てる「蹄耕法」を導入した。生産拡大を目指し、3頭目は2022年3月に出荷予定。
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