水戸ヤクルト販売がフィットネス参入 女性向けAI活用
茨城県内で乳酸菌飲料や清涼飲料、化粧品の販売を手掛ける水戸ヤクルト販売(水戸市)はフィットネス事業に参入する。全国でフィットネス施設を30施設以上展開するファディー(東京・千代田)とフランチャイズ契約を結び、AI(人工知能)を活用した女性専用施設を水戸市で展開する。

「ファディー水戸赤塚店」を6月17日に本格開業する。5月20日から先行して無料予約体験会を開く。ファディーのフィットネス施設は茨城県では初めて。水戸ヤクルト販売によると水戸市内で「水戸千波店」の開業も計画中だ。

利用者の目的に合った運動メニューを作る。さらにマシンのAIカメラが体の動きを角度や速度など多角的に解析し、画面を通じて正しい動きに導く。非接触型機器を使い、施設には抗菌・抗ウイルスの加工を施して感染症対策に配慮。予約不要で制限なく通えるのも特徴という。開業後の料金はトレーナーの指導付きで月額7678円。
水戸ヤクルト販売は従業員と家族が健康的に働ける環境づくりを重視し、小学校や幼稚園、企業向けに健康に関する「出前授業」も行ってきた。新型コロナウイルス禍が続く中、適度な運動は免疫力向上にもつながるとされており、フィットネスを新たな事業に育てる。内藤学社長は「地域の女性に健康寿命を延ばしてほしい」としている。