路線バスの自動運転、前橋市で21日から実験

前橋市や群馬大学などは21日から、同市内で営業中の路線バスを使った自動運転の実験を行う。同市での実験は2018年度から始まっており21年度で4回目。同市などは22年度にも市内で自動運転バスを実用化する方針で、実現に向けて調整を進める。
実験は27日までで、対象区間は日本中央バス(前橋市)が運行している上毛電気鉄道の中央前橋駅とJR前橋駅を結ぶ約1キロメートル。
実験する自動運転は、5段階ある水準のうち下から2番目に該当し、運転席にドライバーが座る「レベル2」になる。地域限定の次世代通信規格「ローカル5G」を使って遠隔監視に使う映像配信技術などを確かめる。
今回の実験には前橋市などのほか、群馬大発のベンチャー企業である日本モビリティ(前橋市)、NEC、一般社団法人のICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(同)が参加している。

21日からの実験に先立ち、1月11日からは群馬大の荒牧キャンパス(同)でローカル5Gを使って2台の自動運転バスを遠隔操作する実証実験も行われた。
日本中央バスなどは22年度中にも、今回の実験と同じ路線において、特定の条件下で運転を完全にシステムが担う「レベル4」の自動運転バスを実用化することを目指している。
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