栃木・那須町にナスコンバレー 次世代技術の実装を加速

不動産情報サービスのLIFULL(ライフル)や日本駐車場開発などが立ち上げた一般社団法人ナスコンバレー協議会(栃木県那須町)は17日、同町の広大な別荘地を次世代技術の社会実装に向けた実験場にすると発表した。規制を受けにくい私有地で新技術のサービス化を推進し、次世代技術の全国的な実用に弾みを付ける。
日本駐車場開発傘下の藤和那須リゾート(同)が持つ東京ドーム170個分の別荘地を活用する。自動運転車やドローンなど規制が厳しい新技術を使った住民向けのサービスを展開しやすくする。
現在、協議会への参画企業を募っており、大企業には年100万~500万円の会費を求める一方、スタートアップなどは無償で参加できる。
宿泊プランも用意し、安価で連泊しながら実験ができるようにした。
今後、参画企業同士での新事業創造も支援する。井上高志代表理事は記者会見で次世代技術の実用には規制などのハードルを越えるのに数年かかるとし、海外と比べた日本の遅れを指摘。「発想があっても実装しにくい現状を変える」と話した。
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