群馬県、宿泊施設3割で価格上昇 悪質例「確認されず」

群馬県は17日、政府の観光支援策「全国旅行支援」の開始を受けて実施していた宿泊施設の価格動向の調査結果を発表した。回答した宿泊施設の33%が、昨年10月と比べて「値上げした」と回答した。ただ物価高騰や需要動向などを理由に挙げており、いわゆる便乗値上げなどの悪質なケースは「確認されなかった」と県は判断している。
794の登録宿泊施設に10月26~11月4日にメールで調査し、747施設(94%)から回答を得た。昨年10月と比べて、243施設(33%)が宿泊費を「値上げした」と答えたという。
値上げ幅は「1000円以下」が151施設で最多。次いで「1001~2000円」が64施設、「2001~3000円」が18施設だった。
値上げの理由(複数回答)で最も多い答えは「物価高騰」で202施設。「需要動向(46施設)」や「リニューアル(24施設)」などが続いた。
全国旅行支援が10月に始まった後、各地で宿泊料金が上昇。「便乗値上げ」を疑う声が広がったため、群馬県が調査に乗り出していた。
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