うなぎを陸上養殖、武州ガス 直営店や通販で提供

武州ガス(埼玉県川越市)は省エネ・環境機器などを製造するサイエンス(さいたま市)と業務提携し、うなぎの陸上養殖に参入する。同県東松山市で建設していた養殖施設が23日に完成する予定で、1年後をめどに武州ガスが県内にオープンする直営の料理店や通信販売で消費者に提供する。うなぎ料理の名店が多いとされる埼玉県だが、同社によると県内で唯一のうなぎ養殖事業という。
養殖施設では年間6万5000匹を飼育できる。独自のろ過システムにより、地下水を循環利用する「閉鎖循環型」の陸上養殖方式を採用し、排水量を最小限に抑える。太陽光発電を活用して環境負荷も少なくする。投資額は明らかにしていない。
直営の料理店は県内の武州ガスの都市ガス供給エリア内で今後出店する。直営店開業から3、4年後に事業全体の単年度黒字化をめざす。担当者は「県産うなぎを使った地産地消を進め、地域貢献につなげる狙い」としている。
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