福島・浪江をアートで活性化、ヘラルボニーが絵画提供

東日本大震災と原発事故からの復興を目指す福島県浪江町をアートで活気づけようと、巨大絵画の展示が始まった。第1弾は町の記憶と未来をテーマにした2作品(それぞれ縦1.8メートル、横2.7メートル)で、町中心部の飲食店の外壁に掲出した。今後、町内各地に設置を広げる方針だ。
一般社団法人「NoMAラボ」(福島県南相馬市)が企画。知的障害者の作品展示や商品化などを手掛けるヘラルボニー(盛岡市)が契約作家2人の絵画を提供した。日吉雅治さんは町の伝統行事「十日市」を描き、青木玲子さんは町が活用に力を入れる水素をテーマにした抽象画を制作した。
東日本大震災から11年、復興・創生期間がほぼ終了した被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。