東京都、30年の太陽光発電の導入目標引き上げへ

東京都は2030年までの太陽光発電設備の導入目標を200万キロワット以上に引き上げる。現行の目標は130万キロワット以上。新目標は19年度実績の61万キロワットの3倍強にあたる。都は19年に50年までのカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)実現を打ち出した。脱炭素実現には再生エネルギーの導入拡大が不可欠とみて目標を上方修正する。
都は16年に策定した環境基本計画の改定作業を進めている。17日には環境審議会の部会で有識者らがまとめた中間答申の素案が示され、新たな太陽光発電設備の導入目標が盛り込まれた。審議会の議論やパブリックコメント(意見公募)などを経て、都は22年度中に計画決定したい考えだ。
都はすでに「ゼロエミッション東京戦略」と銘打ってカーボンニュートラル実現に向けた政策を発表しているが、条例に基づく環境基本計画は見直していなかった。改定では脱炭素の加速に加えて、資源の循環利用の促進なども盛り込む。
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