群馬・高崎市、出産・子育て応援交付金を電子地域通貨で
群馬県高崎市は、出産や子育てを応援するために10万円相当を支給する「出産・子育て応援交付金事業」について、電子地域通貨「高崎通貨」を使って実施すると発表した。支給の開始時期は未定だが2月以降となる見込み。地域通貨で支給することで、市内にある商業施設での利用を促す。
同事業は国の「出産・子育て応援交付金」を活用し、県と市も費用の6分の1ずつを負担して実施する。妊娠届と出生届の提出後にそれぞれ5万円相当を支給する。事業開始後に届け出をした人だけでなく、2022年4月以降に届け出をした人もさかのぼって対象とする。
高崎通貨は、みずほ銀行のスマホ決済サービス「J-Coin Pay」を利用しており、高崎市内の加盟店で利用できる。22年10月に導入し、市内の中小企業に就職した人への奨励金の支給に使った。今回が2件目の応用例となる。
富岡賢治市長は「高崎通貨で給付することで、市内経済への波及効果にもつなげていきたい」としている。市は22年度に約3億7000万円、23年度以降に年間約2億6000万円の経済波及効果を見込んでいる。