東京都、船通勤を実証実験 11月4日まで

東京都は17日、通勤に船を活用する実証実験を始めた。期間は11月4日までで、平日の朝と夕方の時間帯に往復3~5便ほどを運航する。利用には事前予約が必要だが、空席があれば当日でも乗船できる。利用状況や採算性などを確認し、事業化に向けた検討を進める。
初日は小池百合子知事が朝潮運河(中央区)からJR浜松町駅に近い日の出(港区)まで約15分の乗船を体験した。小池氏は「船を活用することで新しいライフスタイルやまちづくりといった可能性が広がる」と述べた。
運航ルートは日本橋(中央区)や両国(墨田区)、豊洲ぐるり公園(江東区)などから日の出までをつなぐ5つのルートと、天王洲(品川区)と五反田(同)をつなぐルートを設ける。
運賃は片道500円で、天王洲―五反田ルートは片道200円。夕方限定の天王洲から日の出を経由し一之江(江戸川区)までを結ぶ2時間半のルートは片道1000円になる。