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群馬県知事、魅力度ランク「北関東ばかり最下位不自然」

群馬県の山本知事は魅力度ランキングの調査手法などを検証した結果を発表した(15日、前橋市)

群馬県の山本一太知事は、民間調査会社による都道府県別の魅力度ランキングについて調査手法などを検証した結果を公表した。統計学的な見地などから「緻密さや信頼性に欠ける」と批判した。下位の得点差は小さくて誤差の影響を受けやすいものの、北関東3県が最下位争いを続けている点に疑問を呈した。

同ランキングはブランド総合研究所(東京・港)が2009年から発表している。群馬が下位低迷を続けることに不満を持つ山本知事は昨年秋、県庁内に検証チームを結成。職員5人が統計に詳しい有識者2人の協力を得ながら調査手法などを分析してきた。

20年の結果を検証すると、1位の北海道から31.6点差のなかに10都道府県が分散する一方、下位25県は7点差のなかに密集していた。専門家は調査の誤差を考慮すると「下位のランキングには意味がない」と指摘したという。

群馬県は20年秋から魅力度ランキングの調査手法などを検証してきた(15日、前橋市)

15日の定例記者会見で、山本知事は「誤差で簡単に順位が変動しうるのに過去一度も例外なく北関東3県のいずれかが最下位というのはどういうわけか」と疑問を呈した。

山本知事はほかの問題点として、84の質問項目のうち、魅力度については1つの質問の結果だけで順位を作成している点を指摘した。

県の検証結果に対し、ブランド総合研究所の田中章雄社長は、国連の世界幸福度ランキングを例にあげて「1つの質問項目だけ使う調査手法は既に確立されたもの」と指摘。「草津温泉など高く評価される観光資源は多い。群馬の魅力度に反映させるにはどう活用するのかを考えたほうがよい」などと話した。

群馬県は、魅力度を問う質問に対する回答の配点が「不自然」(山本知事)とも指摘した。選択肢の「とても魅力的」には100点を、「やや魅力的」には50点を配点しながら「どちらでもない」「あまり魅力的でない」「全く魅力的でない」はそれぞれ0点にしているという。

さらに、対象の都道府県を知らないと答えた人にも魅力的かどうかを質問していることを疑問視した。

群馬県は同ランキングでは40位以下と低迷が続いており、12年には最下位だった。茨城が最下位になることが多く、20年には栃木が初めて47位になるなど、北関東3県のいずれかが最下位になっている。

ランキングの最下位になることで注目を集める効果があるとの声もある。山本知事は、群馬に魅力がないという「誤った認識」が広がることは「県民の誇りを低下させ、実質的な経済的損失も伴うゆゆしき問題」と主張。調査の社会的影響力が高まっていながら生データを公表しないなど調査会社が説明責任を果たしていないことも問題だとした。

今後の対応として、山本知事は県から調査会社側に申し入れをするような考えはないとした。栃木と茨城の両県には検証結果を共有すると述べた。

群馬県知事の山本氏は19年の知事選に初出馬したときから、群馬が魅力度ランキングで最下位レベルにあることによって県民の郷土愛が低くなっていると指摘。重点施策の一つとして県民の誇りを育成することを掲げていた。

ブランド総合研究所はインターネット調査の形式で06年から「地域ブランド調査」をまとめており、都道府県別の魅力度ランキングは09年に始まった。

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