埼玉・長瀞町、官民で観光・アウトドア拠点整備へ

埼玉県長瀞町は、町内の観光地にある広大な空き地を活用し、民間企業と連携して観光・アウトドアの中核拠点を整備する。最大で3千万円の補助金を用意する。事業者を選定し、今年10月以降に事業を本格化させる。
町によると、秩父鉄道長瀞駅から徒歩15分ほどの場所にある広さ約1万6千平方メートルの空き地を活用する。空き地自体は民有地だが、借り主と長瀞町も含めた3者契約とすることで、補助金を活用できるようにした。

町の観光やアウトドアのシンボルとなり、地域連携やにぎわい創出につながる中核施設の整備を目指す。事業者の応募期間は8月31日まで。9月に書類やプレゼン、ヒアリングなどを通じて審査し、9月中に町が優先交渉事業者を最終決定する。
岩畳や渓流、ライン下りで知られる長瀞町は県内有数の観光地だが、新型コロナウイルスの感染拡大で観光客数が激減した。「ポストコロナ」時代に向け、観光事業の立て直しが急務だ。同町の担当者は「アウトドアを軸にして、観光と経済の活性化につながる事業にしたい」としている。