/

石川・白山市、新幹線の車両所横に観光施設 鉄道PR

石川県白山市は北陸新幹線の車両の検査や整備を担当するJR西日本の白山総合車両所の隣に観光施設「ビジターセンター(仮称)」を設ける。新幹線が福井県の敦賀まで延伸する2024年春と同時期の開業を目指す。在来線、私鉄を含めた3つの車両工場がある「鉄道のまち」の目玉の観光資源に育てる。

金沢駅から北陸本線の各駅停車で15分ほどの加賀笠間駅。20分ほど歩くと、白山総合車両所に到着する。車両の検査や修繕、清掃を行う車庫と整備工場の機能を持ち、新幹線の金沢開業前の2014年に誕生した。見学希望は多いものの、学校・団体の見学ツアー以外はほとんど見ることができない。

予約なしで手軽に見学できるようにするのが市のビジターセンターだ。建物は4階建てで、延べ床面積は約2900平方メートル。3階から専用の歩道橋を経由して車両所の中に入って、空中デッキから検査作業の様子などを見ることができる。新幹線の高架の横にあり、3、4階の展望室から新幹線の走行風景も楽しめる。

1階には観光案内や物販施設、JR西日本が管理・運営する展示施設が入る。シミュレーターや、パンタグラフ、台車といった実物展示などを計画する。2階は子ども向けに鉄道をモチーフにした玩具や大型遊具を設ける。事業費は約31億円。年間の来館者は5万人を目指している。

白山市にある車両工場の歴史は古い。JR在来線などの検査を担当するJR西日本の金沢総合車両所松任本所は前身となる検車場が1909年に設置された。67年には北陸鉄道(金沢市)の車両工場が鶴来駅(白山市)にできた。

市は「新幹線、在来線、民間鉄道という3種類の車両工場があるのは全国的にも珍しいのでは」(交通対策課)と話す。鉄道のまちとして情報発信する目玉となるのが、ビジターセンターだ。24年春、松任と加賀笠間の間に新駅ができる。白山総合車両所から金沢駅に向かう新幹線の回送列車が見えるという。

「鉄道のまち」を売り込もうと、民間も動く。白山商工会議所青年部の主催で21年10月中旬、「いいとこ白山鉄道まつり」と名付けたイベントがあった。運転士体験ができるシミュレーターや鉄道写真展などを企画し、約1000人が来場した。担当者は「寒かったにもかかわらず、石川県外のお客様もいた」と手応えを感じている。

白山市観光連盟が始めたのは北陸鉄道の車両工場見学。電車に乗り込んで、そのまま洗車機の中に入る洗車機体験も組み込んでいる。すでに修学旅行などの引き合いがあるという。市のビジターセンターができれば観光資源に厚みが増し、鉄道を切り口にした集客拡大に期待がかかる。

(石黒和宏)

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

業界:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン