福島特産あんぽ柿、震災乗り越え100年 ブランド磨く
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福島県特産の干し柿「あんぽ柿」の出荷が始まって今年で100年の節目を迎えた。原発事故による存続の危機を乗り越えた産地は次の100年を見据え、ブランド力強化や輸出の伸長に挑む。
同県北部の伊達市五十沢(いさざわ)地区。あんぽ柿開発に携わった先祖から数えて6代目の宍戸洋平さん(37)は12月中旬、加工場で乾燥を終えた柿の出荷を始めた。ひもでつるした無数の果実がつくる「オレンジ色のカーテン」は、当地の...
東日本大震災から12年となった被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。