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食品ロスなくしたい 15歳が起業 フルーツ大福屋開店

実家は金沢市の青果仲卸。「汗水流し、育てている生産者を応援したい」

金沢市の青果仲卸に生まれ育った15歳の高校生が19日、東京・世田谷区にフルーツ大福屋を開店する。マンゴーやメロンなど国産の旬の果実を、白あんと餅で包み、生産者の紹介文を添え店頭に並べる。アルバイト先のスーパーなどで食品が大量に廃棄されているのを見た。「日本の農業を応援し、食品ロスを減らしたい」と一歩踏み出す。

薄井華香社長は東京の高校に通う1年生。6月に飲食店経営や農産物加工販売などの会社、ソフィオーネ(東京・世田谷)を資本金300万円で設立。金沢発祥のフルーツ大福屋「凜々堂(りんりんどう)」とフランチャイズ契約を結び、19日に世田谷区経堂にオープンする。

イチゴやパイナップル、夏にはシャインマスカットなど常時8種を、1個500円前後で販売する。商品には生産者や産地の情報も添える。「酷暑の中でも、汗水流して育ててくれた生産者の姿、思いも伝えていけたら」

金沢市で半世紀続く、青果仲卸の家に生まれた。父は味は良いのに傷ついたり、形が悪かったりして売れ残った野菜や果物を家に持って帰ってくれた。卸売市場では日々、そんな食料が大量に廃棄されている現実も目の当たりした。東京に進学し、アルバイトをしたスーパーでも肉や魚、野菜が捨てられていた。

「世界では食べられない人もいるのに、こんなに捨てていいんだろうか。この気持ちを皆に伝え、早く何かしたい」。アルバイトのままでは無理と考え、起業した。未成年でも親権者の同意書があれば起業できる。資本金は貯金と父から借りたお金を充てた。

「凜々堂 経堂店」は午前11時に開店し、売り切れ次第終了する。パート従業員に手伝ってもらいながら、高校生と社長の「二刀流」でいく。大福屋が軌道にのったら「傷があってもおいしい野菜の通販や地元石川県の特産品のPR、食品ロスの現状を伝える動画配信もやりたい」と夢はふくらむ。

社名の「ソフィオーネ」はイタリア語でタンポポの意。珍しい花でないが、根は1㍍ほどある。そんな風に「しっかり芯を強く持ち、信頼を得られる会社にしたい」と話す。(佐々木たくみ)

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