横浜市長選22日投開票 最多8人立候補、IR誘致など争点
カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非や新型コロナウイルス対策が争点となる横浜市長選が22日、投開票される。
IR推進を掲げ4選を目指す現職の林文子氏や、IRに反対の立場を示す元国家公安委員長の小此木八郎氏、立憲民主党が推薦する元大学教授の山中竹春氏らが出馬した。同市長選としては最多の8人が争う。
元市議の太田正孝、元長野県知事の田中康夫、会社役員の坪倉良和、元衆院議員の福田峰之、元神奈川県知事の松沢成文の各氏も立候補した。IR誘致では林氏と福田氏が推進を、ほかの6人は反対をそれぞれ掲げる。
IRはカジノや国際展示場、ホテルなどを一体とした施設で、横浜市は山下ふ頭を候補地として2020年代後半の開業を目指してきた。
林氏は17年の前回市長選で「IRは白紙」と訴えて3選を果たしたものの、19年8月に誘致を表明した。地元経済界が波及効果に期待を寄せる一方、治安悪化などへの懸念から市民団体による反対運動も起きた。
過去最多の8人が立候補したため、票が分散して有効投票数の4分の1を獲得する候補がいなければ、公職選挙法にもとづき再選挙を実施する。再選挙となれば政令指定都市では03年の札幌市長選以来となる。