供給網の安定へ、中経連会長「国レベルでの対応を」

経団連と中国経済連合会は16日、中国地方経済懇談会を広島市内で開いた。記者会見した中経連の清水希茂会長は、中国地方の製造業が原材料価格の高騰などの影響を強く受けているとし、「サプライチェーンの強靱(きょうじん)化は民間だけでは解決できない。国レベルでの対応を求めたい」と述べた。
清水会長は2050年の脱炭素化に向け、「企業や産業の枠を超えたイノベーションを生み出す環境整備を官民で進めることが必要」とも指摘。「地域産業界の橋渡し役として、デジタルトランスフォーメーション(DX)実装の促進やスタートアップ創出に向けたエコシステムの構築に取り組む」と話した。
経団連の十倉雅和会長は5月に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)を巡り、「被爆地である広島で核の不使用を高らかに発信していく意義は大いにある」と語った。