山梨県、高齢化率30.8% 全国を1.9ポイント上回る
山梨県がまとめた2021年4月1日現在の高齢者福祉基礎調査によると、県内の65歳以上の高齢者は25万2067人で、全人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は30.8%と前年に比べ0.4ポイント上昇した。全国平均(28.9%)を1.9ポイント上回った。

県内の市町村で高齢化率が最も高かったのは身延町の47.6%で、早川町(46.6%)、小菅村(46.5%)、丹波山村(45.6%)と続いた。最も高齢化率が低かったのは昭和町の19.2%だが、前年に比べ0.3ポイント上昇した。2番目に低かった忍野村(19.9%)も0.6ポイント上昇した。
介護認定を受け日常生活に支障がある認知症の高齢者は2万8523人と前年から109人増えた。高齢者全体の11.3%を占めた。認知症高齢者のうち75歳以上が92.5%の2万6398人だった。「高齢化が進んだことで、認知症高齢者も増えている」(県健康長寿推進課)という。
在宅の寝たきり高齢者は8299人で同49人減った。1998年は2898人で、多少の増減を繰り返しながら増加傾向だったが、2018年の8759人をピークに3年連続で減少した。「在宅から施設に入所したり、亡くなったりする人が増えたためだが、減少傾向が続くかは何年か様子を見る必要がある」(同)とした。
一方、在宅ひとり暮らし高齢者は6万217人で2545人増えた。記録のある1975年以降、一貫して増加を続けているといい、「高齢者夫婦世帯が増えるなかで、配偶者が施設に入ったり亡くなったりすることでひとり暮らしが増えた」(同)という。