北陸3県知事、観光誘客中心に連携強化
石川、富山、福井の北陸3県の初めての知事懇談会が21日、金沢市内であった。2024年春に北陸新幹線の敦賀延伸開業で3県が首都圏と新幹線でつながることから、観光誘客を中心とした連携強化で一致。新型コロナウイルス感染症対策を進めるため、必要な情報を共有することでも合意した。

石川県の馳浩知事は3県をつなぐサイクリングルートの設定などを提案。富山県の新田八朗知事は3県が一体となったマイクロツーリズムや周遊モデルコースの設定、福井県の杉本達治知事は各県の学芸員の相互交流イベントなどをそれぞれ提案し、いずれも賛同を得た。
杉本知事は3県連携による災害の備えが重要と指摘。迅速な相互応援を図るため、防災担当職員らの定期的な情報交換会などが開催される見通しとなった。知事懇談会は今後も開催する計画で、産業振興策などがテーマの候補となる。
同日、石川県の1日あたり新規感染者が1628人となるなど3県とも過去最多の感染が確認された。3知事は緊張感を持って冷静に対応する姿勢を強調。3県のデータを共有しながら対策に生かす考えを示した。杉本知事は「感染者が増えても自宅で療養されていても安心していただけるか、医療の体制が大事」などと話した。