地産農作物など発信、埼玉・深谷にパークがプレ開業

埼玉県深谷市は県北の農産物や市内の観光名所を紹介する拠点「深谷テラスパーク」をプレオープンした。パーク内には深谷市で採れる野菜を模した遊具や、野菜の収穫映像を流す管理棟などがあり、親子らで楽しめる工夫を施している。
同パークは今秋に開業予定の大型商業施設「ふかや花園プレミアム・アウトレット」に隣接。市の農産物を道の駅などで発信するプロジェクト「ベジタブルテーマパーク フカヤ」の拠点の一つとして造られた。正式なグランドオープンは5月28日を予定する。アウトレット施設の近くという立地を生かして、市内外の人に深谷野菜についての情報を発信する。

深谷市産業拠点整備室の三浦聖樹室長は「鎌倉野菜は有名だが、深谷野菜はまだ知られていない。これを機に、市内で採れるおいしい野菜を知ってもらえれば」と話す。管理棟内では、地域の観光名所やブロッコリーなど、農産品の収穫映像を見ることができる。
アウトレット施設とパークをつなぐ広い通路にはマルシェを誘致し、人の流れをつくる予定だ。施設内でも秩父市の特産品を売り出すなど、深谷市周辺地域も巻き込んだイベントを開き、来訪者を増やす。プレオープンに訪れた家族は「買い物だけだと子どもも退屈するので、遊べる場所があると便利」と話していた。