茨城県、半年ぶりクルーズ船受け入れ 22日に大洗寄港

茨城県は15日、茨城港大洗港区で22日に予定される国内クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」の寄港受け入れを発表した。県による4段階の新型コロナウイルス指標で「ステージ2以下」などの基準を満たすとして県や市町による協議会が決めた。2021年11月上旬に寄港した「飛鳥Ⅱ」以来、県内でのクルーズ船受け入れは約半年ぶり。

対象は大阪を出発して伊豆諸島を周遊し、大洗と清水(静岡県)の港に寄港して大阪に戻るコース。運航する日本クルーズ客船(大阪市)によると定員620人だが、感染防止への配慮から乗客数は約160人にとどまる見込み。県などは歓迎式典や物産販売を行わず、横断幕での歓迎や大洗高校マーチングバンド部の見送り演奏にとどめる。
県などは3月にコロナ感染の拡大を受け、大洗港区で予定されたクルーズ船「にっぽん丸」の発着中止を要請した。4月下旬に常陸那珂港区への寄港が予定されていた「飛鳥Ⅱ」のクルーズが電気系統のトラブルで中止となり、県内の寄港予定は当面「ぱしふぃっくびいなす」のみという。外航クルーズは再開のめどが立っていない。