全国の新規感染2万5742人 過去最多に迫る
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新型コロナウイルスの新規感染者が15日、2万5742人となった。感染拡大の「第5波」で過去最多となった2021年8月20日の2万5992人に迫る水準で、ほぼ1カ月前で同じ曜日だった21年12月18日の130倍近くに増えた。
死者は新たに6人が報告された。厚生労働省によると、重症者は前日から12人増えて233人となっている。21年8月20日前後は1日20~40人台の死亡が確認され、重症者は連日1500人を超えていた。
15日はコロナ感染者の中でも変異型「オミクロン型」と判明した死者が2人確認された。静岡市と千葉県が発表し、それぞれ基礎疾患のある高齢男性、90代以上の女性としている。千葉県は女性の直接的な死因は新型コロナとは別の傷病によるものと説明した。
新規感染者は東京都が4561人、大阪府が過去最多の3692人、愛知県が1480人。青森、新潟、京都、和歌山、兵庫、広島、長崎、熊本、沖縄の各府県も最多となった。
三重県は15日、国への「まん延防止等重点措置」要請を検討すると発表した。週明けの協議を経て最終判断する。コロナ患者向け病床使用率20%の段階で要請を検討する東京都は、15日時点の使用率が前日を1.3ポイント上回る17.9%に上昇した。
オミクロン型は若年層の感染が目立ち、ワクチン2回接種済みの感染者も少なくない。都内の新規感染者を年代別にみると、20代が1743人と最も多く、30代が759人、10代と40代がいずれも568人で続いた。65歳以上の高齢者は229人だった。ワクチンの接種状況別では2回接種済みが2224人、未接種が1035人となっている。