1万円の栗蒸し羊羹を発売 茨城の菓子店
老舗和菓子店を営む常陸風月堂(茨城県日立市)は1本1万円の栗蒸し羊羹(かん)「万羊羹」を15日に発売した。県産の高級栗をふんだんに使い、栗本来の甘さや食感を引き出した。CAMPFIRE(東京・渋谷)のクラウドファンディングを通じ、目標の4.7倍に当たる約141万円の支援額を集めた。

毬(いが)の中に3つの実がなる一般的な栗と異なり、大きな1つの実がなる「飯沼栗」を使った。特殊な真空パックを使って賞味期限を1カ月近くに延ばした。日立市の本店と自社ホームページで販売する。藤田浩一社長は「贈答需要などを見込んでおり年明けは5000円の商品も出したい」と話す。
県産栗のブランド力や栗農家の収入の低さに加え、高価格帯の贈答用菓子が少ないことに着目して開発した。県北の活性化を目的に12月上旬に開かれたビジネス支援講座の発表会では最優秀賞を受賞した。
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