/

麹菌固体培養の小型新装置 フジワラテクノアート

醸造機械メーカーのフジワラテクノアート(岡山市)は味噌やしょうゆ用の麹(こうじ)菌など微生物を固体原料に繁殖させる小型の培養装置を開発した。研究段階で一般的なシャーレやフラスコを用いる手法より、高堆積での培養が可能になり、産業化を見据えた実験結果を得やすくなる。テスト用の装置として、全国にある工業技術センターや、食品・化粧品メーカーなどの利用を見込む。

「小型通気式固体培養装置」は全体の大きさが幅2メートル、奥行き1.3メートル、高さ2.1メートル。直径36センチ、容量10リットルの円筒形の培養槽の中に、固体原料を10センチの高さまで堆積して、より多くの微生物を繁殖させることができる。価格は細かい仕様に応じて顧客と詰める。

シャーレなどを使う固体培養では原料を堆積させると、中心部が過度に熱を帯びたりするため、高堆積での培養は難しかった。新装置は下から風を送り、かき混ぜる機能もあり、菌体の増殖に伴う発熱をコントロールして、最適な培養を自動化して試すことができる。産業用の大型装置の堆積層は高さ60センチほどのものもあり、より近い培養法を取り入れることで、実用段階を想定したデータ収集などに役立つ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません