大同工業とオリエンタルチエン、業務提携 産機事業で
石川県に本社を置くチェーン製造・販売の大同工業とオリエンタルチエン工業は14日、業務提携することで基本合意したと発表した。産業機械向け事業で協力する。大型チェーンを得意とする大同工業と、回転寿しや医療向けなど小さなチェーンの技術に強みを持つオリエンタルチエンとで、シナジー効果が見込めると判断した。
14日に基本合意した。具体的な内容を協議し10月に正式契約する。提携によりオリエンタルチエンは現在約30億円の売上高を、5年後めどに1.5倍に増やす目標。西村武社長は「医療向けなど世界最小級のチェーンを製造できる当社と、大型に強い大同工業は互いに協調し、発展できる」と話した。

2020年秋、大同工業から提携を申し入れた。同社の産業機械事業の年間売上高は110億~120億円。新型コロナ禍でも大きな減収はなかったが「世界では一段と競争激化している」(新家啓史社長)。両社の生産や販売体制、技術開発で連携することで、グローバルな競争力を高めたい考え。資本提携はしない。「(資本面は)独立独歩で生きていく」(オリエンタルチエンの西村社長)
同日発表した21年の3月期決算は、大同工業の最終損益が10億円の黒字(前の期は19億円の赤字)。オリエンタルチエンは800万円の最終赤字(同500万円の赤字)だった。
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