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地産地消の「やさいバス」共同配送、愛媛・香川で開始

地域の農産物を地域の小売り・飲食店などに共同配送する新しい物流事業「やさいバス」が、四国でも始まった。愛媛県内では11日から販売がスタート、香川県内で14日に荷物の出発式が開催された。朝収穫した野菜を最短で昼前に販売できるようになり、地産地消の推進に役立つ。また仕入れ・物流コストの削減で地域の農業や商業の活性化にもつながる。

スタートアップ企業のやさいバス(静岡県牧之原市)のコンピューターシステムを通じて実施する。購買者は登録された生産者の商品を見て発注する仕組みで、「バス停」と呼ぶ集配荷の拠点を介して商品を発送したり受け取ったりする。

スマートフォンで利用でき、従来の複雑な野菜の物流網に比べて短時間配送が可能になる。共同での直接配送で物流コスト低減になり、新たな販路も開拓できる。

香川県内では14日、発送の起点となる農業生産事業者のアドラボアグリ(香川県三豊市)の農場「わノクニファーム」で出発式を開催した。スズキが提供したトラックに荷物を積み込み、地元スーパーの「マルナカ山本店(同市)」などに商品を配送した。マルナカではやさいバス専用コーナーを設置し、ベビーリーフやナス、キュウリなど約20種類の野菜や果物を陳列した。

香川県内では来週から、三豊市など西部地域を巡回する配送事業を週3回実施するほか、高松市へ向かう配送事業も始める計画だ。現在で30を超える生産者が登録しているという。

今後、飲食店などへの配送も実施されれば、地元の農産物を利用した地元料理メニューの提供が可能になり、観光客へのPRにもなる。

アドラボアグリの滝沢賢司社長は出発式で、「自分の(栽培した)ベビーリーフだけでなく他の生産者さんの荷物も運べれば三豊市に貢献できる。これを機に農業の新しい発展とともにESG(環境・社会・企業統治)経営もできると思っている。その担い手として最初にやっていく」とあいさつした。

一方、愛媛県でも11日から同様のシステムを利用した「やさいバス」の事業が始まった。やさいバスは伊予銀行やフジ・リテイリングと組み、愛媛県宇和島市内で集荷したかんきつ類を松山市内のフジの運営する店舗「エフ・マルシェ」で販売を始めた。

やさいバスは両県の事業が軌道に乗せることができれば、両県をつなぐ広域の物流網を構築し、さらに規模拡大していきたい考えだ。(竹内雅人)

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