AFC-HD、なすび完全子会社化 飲食業に本格参入
健康食品大手のAFC-HDアムスライフサイエンスは14日、静岡市内を中心に和食店を展開するなすび(静岡市)を6月に完全子会社化すると発表した。なすびグループが有する新業態開発力と店舗運営のノウハウを吸収し、国内外で飲食事業に本格参入する。

AFC-HDは子会社のエーエフシー(静岡市)が2020年9月、なすびとフランチャイズ(FC)・業務提携契約を結び、静岡市の1店舗を引き継いだ。子会社化を通じて食品の通販を拡大するほか、飲食店を全国及び海外で展開する。
AFC-HDの浅山雄彦社長は記者会見で「飲食業に(単独で)参入するには時間と人手がかかる。一緒にやりたいと持ちかけた」と子会社化の理由を説明。なすびの藤田圭亮社長は「静岡市内だけでは成長に限界がある。静岡県外や海外に進出したい」と述べた。
なすびは16店舗を展開。新型コロナウイルス禍に伴う休業の影響などで20年7月期の売上高は前の期比27%減の約13億円、8900万円の最終赤字だったが、健全な財務体質を維持している。