静岡県富士市、「電子図書館」を開設 非接触需要に対応

静岡県富士市は15日、市民向けに電子書籍を無料で貸し出すサービスを始めた。著作権の切れた古典や名作などを中心に1万冊程度用意した。本は毎月追加する予定だ。
新型コロナウイルス禍で非対面での需要が高まったほか、国のギガスクール構想で小中学生にタブレット端末などの普及が進んだことに対応する。
「ふじ電子図書館」は市内に在住、在勤、在学する人が対象で、利用には有効期限内の図書館カードが必要。貸し出し点数は5点までで期間は2週間にした。同一の書籍を同時に複数人が借りることはできない。次の予約がない場合、2週間延長できる。
資格ガイド本など一部は利用期間や回数に制限がある。本は利用動向などを見て毎月増やす予定で、今年度は3000冊程度追加する見込みだ。
県内では富士市のほか、浜松市や磐田市、沼津市などが同様の取り組みを行っている。