ひろぎんホールディングス、東京にDX拠点 IT人材確保

ひろぎんホールディングス(HD)は14日、東京都内にデジタルトランスフォーメーション(DX)の拠点を設けると発表した。IT(情報技術)人材の採用は広島県だけでは難しく、東京で働ける拠点を用意して主に中途採用で即戦力をそろえる。地銀5行が共同運営する基幹システム「MEJAR(メジャー)」への合流のために、他行やシステム開発会社とのやり取りも担う。
DX拠点を設けるのは京橋地区にある東京支店から徒歩2分のオフィスビル内。4月3日に開設し、アプリの開発担当者らを配置する。まずは常駐しない社員も含めて5人ほどが在籍するが、今後10人程度に増やす。
ひろぎんHDは新卒と中途でITスキルを持った人材を年5〜6人採用しているが、IT人材は首都圏に偏在している。広島への移住が支障になる場合があり、東京で働けることを訴求して人材を確保する。
同社は2030年度にメジャーへの合流を目指している。他行とシステムを共同開発するためにも東京にIT機能を持つ必要があると判断した。
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