東北、22年の宿泊者数17%増 自然災害で伸び悩み
東北運輸局が14日発表した東北6県の宿泊旅行統計調査によると、2022年の延べ宿泊者数は前年比17.4%増の3405万人泊だった。新型コロナウイルス感染拡大への警戒感が下がって旅行需要が戻り、コロナ禍前の19年の8割弱まで回復した。
一方で前年比増加率では全国平均の42.9%を大きく下回った。22年3月の福島県沖を震源とする地震や8月の豪雨といった自然災害に見舞われたことや、東北の空港の国際定期便が22年中に再開しなかったことなどが影響した。

東北の22年延べ宿泊者数の内訳は、日本人は3383万人泊で外国人は21万人泊。東北の日本人延べ宿泊者数は前年比17.2%増で全国を10ブロックに分けた中で最も低い。東北運輸局の田中由紀局長は「東北在住者の旅行機運が戻ってきてない」と指摘したうえで、「官民が連携して出張や帰省など旅行機運を醸成することが必要」と語った。
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