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金沢工業大学、SDGs教育で教員向け教材 産学連携で

金沢工業大学が教育にデジタル技術を取り入れる「エドテック企業」と共同で、小中高校の教員向けのSDGs(持続可能な開発目標)教材の開発を始めた。大学が開発したカードゲームを使った授業を支援するなど、ゲームの要素を取り入れた「ゲーミフィケーション」が特徴で、2022年中に提供を始める。SDGs教育の関心の高まりに対応した取り組みだ。

企業や教育機関のデジタル化支援を手がけるストリートスマート(大阪市)と連携する。同社はICT(情報通信技術)教育を支援するサービス「master study(マスタースタディ)」を手掛けている。授業にすぐに使えるコンテンツ集で科目別・単元別の授業テンプレートを教員に提供している。このサービスを通じ、SDGs教育で中心となる教員向け支援教材を配信する。

まず、金沢工大が2018年に開発したカードゲーム「クロス」の授業を支援する教材をつくる。効果的な授業の手法を学ぶ教員向け研修プログラムや授業用スライドや動画などを予定する。すでに試作した教材を使った教員向けの研修を実施、改良したうえで本格展開する。

同ゲームはSDGsの課題を示すトレードオフカード、活用可能な技術などを描いたリソースカードで構成。提示されたトレードオフカードに対し、参加者の児童、生徒はチームでリソースカードを使って解決策を考えていく。意見を言いやすい場をつくるため、各自が出したアイデアは皆で必ずほめ合うなど授業のノウハウがあるという。

担当教員の金沢工大の平本督太郎SDGs推進センター所長は「リソースを組み合わせ、新しいアイデアを出していく。経営学の手法を組み込んだゲーム」と説明する。児童・生徒たちが自ら調べ物をするようになったり、発表するようになったりするなどの主体的な学びを促す効果がでているという。

クロスの開発に関わった学生らは21年、SDGsの教材企画などを手がけるスタートアップ 、LODU(石川県野々市市)を立ち上げた。同社も加わる形で教材の開発に取り組む。金沢工大はSDGs教育でタカラトミーの「人生ゲーム」の活用も研究している。その成果を授業に生かす教材なども検討していく。

小学校、中学校、高校の授業でSDGsの視点が重要視されるようになり、教育効果が高い授業への関心が高まっている。金沢工大はこれまで数十人規模のワークショップなどを通じてSDGs教育を支援してきたが、平本所長は「エドテック企業との連携で、数百から数千人規模の教員を支援できる」としている。

(石黒和宏)

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