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新潟・阿賀町で多彩イベント、交流人口拡大 堀口一彦氏

多彩人財

新潟県阿賀町の地域おこし協力隊員として3年間活動してきた堀口一彦さん。今春、任期を終え、友人と2人で町の地域活性化を図る「阿賀まちづくり株式会社」を立ち上げた。行政とも連携して様々なイベントや空き家対策を実施し、交流人口の拡大や移住促進に取り組む。

阿賀まちづくり株式会社代表の堀口一彦氏

「会津街道宿場深掘りウォーク」「阿賀町で没す!以仁王伝説の謎に迫る」「阿賀の鉱山」――。2021年度のスケジュール表には各種イベントやシンポジウム、勉強会などがずらりと並ぶ。月に平均2~3回、多いときは5回。ほかに町内の空き家となっている古民家の再生・管理にも取り組む。「地元にとっては当たり前でも、外から人を呼ぶ資源になるものが多い。ないものは作れないが、あるものをPRしていくことに意味がある」と力を込める。

東京で生まれ、高校まで横浜や千葉で育った。釣り好きが高じ、静岡にある東海大学海洋学部に進学。魚の研究を続け、卒業後は水産施設の設計も手掛ける建設コンサルタント会社に就職した。水産庁の外郭団体や高知の水産関連の第三セクターなどへも出向し「海」に関する仕事に携わった。

36歳まで会社勤めをしていたが「最後のチャンス」と2005年から07年まで海外青年協力隊員としてベネズエラに赴任した。当時は39歳までの年齢制限があり、淡水魚の養殖技術を指導する傍ら日本語も教えるなど精力的に動き回った。現地で古来の風習や集落の祭りに興味をもつようになり、自分なりに勉強。このときの経験が現在につながる礎となった。

帰国後は学生時代に山岳部でよく訪れていた福島県会津地方に移住した。「住むのが先決」と築150年以上の古民家を購入。自然学校のインストラクターや観光協会の職員などに就いた。縁あって18年から阿賀町の地域おこし協力隊員となり、今年の3月まで活動を続けた。

隊員として手掛けた企画は数知れず。特定外来生物「ウチダザリガニ」をつかまえる企画では「奥阿賀ロブスター」と名付け、駆除したあとに食べるイベントに。「ヤマビル蛭蛭(ひるひる)」はヤマビルの採取や、ヤマビルについての講演会など複数を企画した。継続しているイベントも多数あり「これまで実行したのは持っているネタの4割」と笑う。

会社を立ち上げたのは「利益を町に還元したい」との思いからだ。「交流人口を増やして定住に結びつけ、雇用につながれば」と夢を描いている。

(小田原芳樹)

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