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中野サンプラザ23年7月閉館、再開発へ 50年の歴史に幕

東京都中野区は14日、中野駅北口にある複合施設「中野サンプラザ」を2023年7月2日に閉館すると発表した。1973年の開業後、国内外のアーティストが公演する都内有数のコンサート会場として親しまれてきたが、老朽化などのため取り壊し、50年の歴史に幕を下ろす。跡地は多目的ホールなどが入る施設として野村不動産などが再開発し、28年度の完成を目指す。

酒井直人区長が記者会見で閉館日を発表した。「区民にとっても思い出の詰まった建物。中野駅周辺のまちづくりと連動した形で建て替える。その時期がベストと判断した」と述べた。区民向け見学会などを実施するほか、閉館コンサートなども検討する。

中野サンプラザの再開発事業者は、野村不動産に東急不動産住友商事ヒューリックJR東日本を加えたグループ。21年に中野区と基本協定を結び、最大7000人収容のホールやオフィス、ホテルなどとして開発する計画を示している。

酒井区長は主要な機能が継承されることを踏まえ、「新しいサンプラザをさらに使っていただきたい」と期待した。

中野サンプラザは1973年に特殊法人の雇用促進事業団が建設。正式名称を全国勤労青少年会館として開業し、三角形の特徴的な建物などが地域のシンボルとして親しまれてきた。

04年の民営化後も米ロックバンド「ザ・ベンチャーズ」やシンガーソングライターの山下達郎さんなど常連に加え、近年は人気K-POPグループなどが公演をしている。

一方、老朽化などで取り壊すのに伴い、周辺一帯での開発が検討され、19年に多目的ホールの収容人数などの方針を決定。21年に再開発事業者を決め、所有会社などが22年5月下旬、23年7月の閉館を決めた。中野駅周辺ではサンプラザのある北口と反対側の南口などでも再開発が進められている。

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