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「金沢からかみ」相次ぎ新商品 けん引役は小学生

石川県内の表具師の有志が手掛ける「金沢からかみ」の新商品が相次ぎ誕生した。家のふすまに使われる程度だったが、兼六園の雪つりや加賀野菜などの模様を使った手拭いやコースターがお目見えした。製品化を後押ししたのが、金沢大学付属小学校の生徒たちだ。

8月、金沢からかみのコースターが完成した。表面には兼六園の雪つりを表現した模様が施してある。スズの商品が2400円、スズに金箔を施したものが4600円。金沢の伝統工芸の新商品企画などを手掛ける、ふるーたす(金沢市)のサイトで販売する。これに先だって、加賀野菜や加賀手まりなどの模様の手拭いも商品化した。

ふすまに使われることが多いからかみは、京からかみなどが有名だ。金沢にちなんだ模様をつくろうと、表具師の有志が約10年前に結成したのが「金沢からかみ研究会」だ。約20種類の模様を考えたものの「ふすまのある家が少なくなり、表具の技術をどう生かすかが課題だった」(代表の永嶋明さん)という。

転機となったのが2019年度。金沢大付属小の3、4年の総合学習で金沢町家の空き家を取り上げたことだ。町家再生に取り組む、こはく(金沢市)の山田滋彦代表、建築士、やまだのりこさんらが授業に参加した。町家を見学した子どもたちが、ふすまの模様に注目。その縁で、永嶋さんとの交流が始まり、うちわづくりも経験した。

20年度に入り、子どもたちは東京パラリンピック出場予定のフランスの水泳選手たちに、うちわをつくって贈った。いずれも金沢の観光名所「近江町市場」にちなんだ柄だ。金沢市はフランスのホストタウン。大会が1年延期となったのを受け、選手を励まそうとしたのだ。

子どもたちに刺激を受けたのが、授業に関わった大人たちだ。ふるーたすに参加する山田代表らが協力する形で、コースターなどの商品化につながった。山田代表は「小学校の授業を通じて皆が仲良くなれたからできたこと。子どもたちが大人を本気にさせてくれた」としている。

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