熊野筆の瑞穂、JALとコラボ美容品 CAら600人から意見
化粧筆メーカーの瑞穂(広島県熊野町)は20日、日本航空(JAL)とコラボ開発した美容筆を発売した。洗顔用には約600人の客室乗務員(CA)らの意見を取り入れて、毛先が硬めのタイプと柔らかいタイプの2種類を用意した。電子商取引(EC)を活用し、国内に加えて米国や中国など海外向けにも販売する。

顔や体のケアに使える7種類のブラシを発売した。価格は9900~2万4200円で、東京都内の百貨店などで扱う。
商品開発には、JALが2020年12月に立ち上げた地域活性化を支援する「ふるさと応援隊」に所属するCAらの意見を反映。女性からは肌に優しいきめ細かい筆質を、男性からはシェービング用のクリームを塗るのにも使える硬めの毛先を望む声が多かったため、顔用の筆は2種類開発した。
瑞穂によると、新型コロナウイルス禍でマスクの着用が広がったことなどにより化粧用の筆の売り上げは落ち込んだ。一方で、在宅時間が増えてスキンケアに取り組む人が増えた影響で体を洗うための筆は販売が増えているという。
丸山長宏社長は「熊野筆の新しい使い方を開拓できた。肌に優しい天然の毛先をライフスタイルに応じて楽しんでほしい」としている。