千葉興業銀行、実質業務純益22%増 22年3月期
千葉興業銀行が13日発表した2022年3月期の決算は、本業のもうけを示す実質業務純益(単体)が前の期比22%増の92億円となった。資金利益や役務取引等利益が増加し、物件費などの経費を削減した。連結純利益は34%増の63億円だった。

貸出金残高は微増の2兆3065億円、預金残高は1%増の2兆8167億円だった。資金利益は貸出金利息や有価証券利息配当金などが増えたため、4%増の285億円だった。役務取引等利益は預かり資産販売手数料や法人関連手数料が好調で、20%増の62億円となった。
好調な業績を受け、年間配当を2円増配し、計5円とした。23年3月期は内部留保の充足のため配当を据え置く。23年3月期の連結純利益は3%減の62億円を見込む。記者会見した梅田仁司頭取は「新型コロナウイルスの影響は徐々に緩和しつつあるが、不透明でリスク要因も多く、予断を許さない」と慎重な見方を示した。