北陸電力、富山・入善町の洋上風力に出資 9月稼働へ
北陸電力は13日、富山県入善町で進む洋上風力発電事業に出資・参画すると発表した。出資額は非公表。同社によると北陸3県で洋上風力は初めて。風力発電事業のウェンティ・ジャパン(秋田市)を中心に建設しており、9月に運転開始予定だ。北陸電は再生可能エネルギーによる発電量を2030年代の早期に18年度に比べ5割増やす方針で、その一環とする。

北陸電は発電所の運営主体としてウェンティ・ジャパンなどが設立した「入善マリンウィンド合同会社」に出資する。国内洋上風力への出資は同社として初めてで、「建設段階から参画することで、福井県あわら市沖で計画する洋上風力事業に向けノウハウを得たい」としている。
入善町の洋上風力は総事業費60億円で、8月に竣工する予定だ。風車を3基設置し合計出力7495キロワット。発電電力量は年間2000万キロワット時で、一般家庭約3600世帯分に相当する。
北陸電の風力発電所は、グループ会社が運営する福浦風力発電所(石川県志賀町)と三国風力発電所(福井県坂井市)があり、いずれも陸上だ。