千葉市、待機児童3年連続ゼロ 入所待ちは588人

千葉市は13日、保育所に入れない市内の待機児童ゼロを3年連続で達成したと発表した。既存施設の定員を増やしたほか、駅の周辺に保育所を新設したことなどが功を奏した。
毎年4月1日時点を調査しており、4月の入所申込数は1万8430人と、前年同月に比べて252人増えた。2021年度に10カ所の施設を整備し、既存施設も定員を増やした。全体の定員数は1万9215人に増えた。
各区役所で「子育て支援コンシェルジュ」を配置。保護者に保育所や、保育ルームや長時間の預かり保育をしている幼稚園などを紹介した。認可保育所では、保育士の数や乳児室の面積などで、国よりも厳しい基準を設け、保育サービスの質も確保した。
待機児童はゼロを続けているが、希望する保育所に入れない「入所待ち児童数」は588人と前年同月に比べて97人増えた。神谷俊一市長は「第一希望以外の園のあっせんなど地道に取り組む。(入所待ち児童数は)地域によって偏りもあるため、必要に応じて対応していく」と話した。
保育所外での交通事故を防ぐため、22年度は幼児らの歩行区域を道路面に標示して運転手に注意喚起する「キッズゾーン整備」や、幼児の保育所外の活動を見守る職員の人件費を一部助成する「キッズガード配置助成」を実施する。