東京・狛江市、世田谷区に接種枠開放 4500人分
東京都狛江市は市民向けの新型コロナウイルスワクチンの接種枠の一部を世田谷区の区民に開放する。同市は7月末に12~39歳の接種を開始したが、予約が埋まらない集団接種会場が出ており、約4500人分の接種を引き受けることにしたという。自治体が他の自治体の接種を引き受けるのは珍しい。
世田谷区は狛江市の申し出を受け、13日午後5時半から接種の予約受け付けを開始。米ファイザー製ワクチンを使用して18日から同市内の集団会場での接種を始め、9月19日までに接種を終える。16歳以上が対象で1回目と2回目はまとめて予約してもらう。
同区は都内最多の92万人の人口を抱え、接種対象の12歳以上も83万2000人にのぼるが、12日時点で1回目の接種を終えた区民は36万4000人と44%にとどまる。国からのワクチン供給量が減少したのに伴い、接種の遅れが懸念されていた。
一方、狛江市は8日時点で12歳以上の人口の55.4%が1回目の接種を終えており、「今後も十分なワクチンが確保できる見通しが立っている」(新型コロナ予防接種室)。集団接種会場で確保した医療従事者や運営スタッフを有効活用するため、隣接する調布市と世田谷区に接種枠開放を呼びかけた結果、世田谷区が応じたという。

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