山梨県、富士山噴火時の溶岩流シミュレーション動画公開
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富士山が噴火した際に影響が出る地域を示したハザードマップの改定を受け、山梨県は13日、山梨県側の火口から溶岩が流れる様子をシミュレーションした動画を公開した。想定される火口ごとに動画を制作し、48時間以内に溶岩流が到達する範囲を、それぞれ2分間の動画で示した。
動画は県防災局火山防災対策室のサイトから見られる。「48時間を2分間の動画とするため、溶岩流の速度を1440倍で表現しているが、実際の溶岩は人が歩くほどの非常にゆっくりな速度で流れる」(火山防災対策室)と説明している。
小規模溶岩流については、山梨県側に溶岩が流れる可能性のある41カ所すべての火口からの溶岩流シミュレーション動画を制作した。中規模、大規模については、小規模より早く市街地に到達する可能性があるケースなどに限って5パターンずつ制作したという。このほか、1度の噴火で複数の火口から同時に溶岩が流れる場合もあるため、3つの火口から噴出する動画も制作した。
山梨県は今後、動画を各市町村に配布するほか、市町村の住民説明会などでも動画を使って解説していくという。