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木材販売のDX支援 金沢企業がクラウド型システム

木材卸販売のフルタニランバー(金沢市)はソフト開発のアイパブリッシング(同)と連携し、木材販売の業務効率化を支援するシステムの販売を始めた。販売管理、在庫管理、物流管理、オンラインショップアプリの4つのクラウド型システムで構成する。自社で運用してきたシステムを外販、業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を後押しする。

同システムは木材業務パッケージ「treeflow」。4つのシステムのうち販売管理は仕入れや在庫、売り上げなどの状況が分かり、ウェブブラウザーを使うのが特徴。パソコンの性能に影響されるアプリ形式より読み込み速度が速いほか、在宅勤務や出先からも参照できる。

在庫管理は製品名などの情報を入れた電子タグを在庫に貼って管理する仕組み。顧客から注文が入ると、出荷担当者の携帯型端末に注文と商品の位置情報を表示する。棚卸しの期間短縮も可能だ。約5000アイテムを扱う同社の場合、2週間以上かかっていたが、現在は半日で済むという。

物流管理は出荷から顧客に届けるまでの工程を管理する。配達の登録ができると、配送予定時刻を記載したメールを顧客に自動送信する。顧客は配送状況を確認できる。

オンラインショップアプリはBtoB(法人向け)の電子商取引(EC)サイト。販売管理システムと連携すると在庫をリアルタイムで反映できる。注文情報は事務担当者、出荷担当者に自動で送られる。伝票のやりとりが不要になり、ヒューマンエラーの削減が期待できる。

4つのシステムを単体または組み合わせて導入することができる。全て導入するとおおむね1000万円から。従業員数が10人以上の木材事業者を中心に売り込む。年10社の導入を目指す。

木材業界はウッドショックによる木材価格の高騰や材料調達、高齢化による人手不足といった課題を抱える。システムの活用により、社内在庫の明確化と材料の有効活用を後押しする。古谷隆明社長は「利用する同業者が増えれば、在庫情報を共有でき、顧客への安定供給体制も構築可能」としている。

フルタニランバーは1904年創業。北陸3県を中心にゼネコンやハウスメーカーなどに供給している。2022年3月期の売上高見通しは18億円。1990年代から独自の販売管理システムを運用してきたが、18年から行政や企業のDX化支援の実績があるアイパブリッシングが開発を担当。新システムが19年以降に稼働し、従業員が在庫を探す時間が減るなど業務効率化が進んできたという。

(石黒和宏)

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