浜松ホトニクス、核融合発電へレーザー基礎技術開発 - 日本経済新聞
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浜松ホトニクス、核融合発電へレーザー基礎技術開発

浜松ホトニクスは12日、大きなエネルギーを生む核融合発電の実用化につながるレーザー技術の研究成果を発表した。核融合燃料に照射するパルスレーザーの装置で、エネルギーが100ジュールのレーザーを10ヘルツと高い繰り返し周波数で出力することに成功。さらに高いエネルギーを出力できる技術の確立に前進したとしている。

核融合は太陽と同じ反応を地上で再現する次世代エネルギー技術。エネルギーを効率よく連続して取り出せれば電力供給が可能になり、脱炭素を通じた気候変動対策などへの貢献も期待される。実用化には磁場を用いる方式とレーザーを用いる方式の2つが提案され、浜松ホトニクスの技術はレーザー方式に使われる。

同社が今回成功した100ジュール級・10ヘルツでのパルスレーザー出力は、世界でも英国の研究機関の研究に次いで2例目で、先進的だという。レーザーのエネルギーを増幅するために使う「媒質」を冷却する能力を高めるとともに、レーザー光を放つ励起用半導体レーザーモジュールの出力を最適化することで実現した。

レーザー媒質は国内企業と共同開発した板状の透明なセラミックスで、より大きな面積の材料も作りやすいため大出力レーザーにも適する。このため浜松ホトニクスはパルスレーザーの250ジュール・10ヘルツへの出力向上を今後1年ほどで見込み、その4倍となる1キロジュール・10ヘルツを出力する技術を3~5年で確立したい考え。

レーザー方式の核融合の実用化には1メガジュールと高エネルギーでの照射が必要とされ、浜松ホトニクスは1キロジュールまで出力を引き上げることが実用化への一里塚となるとみる。核融合は発電以外に、高温・高圧を必要とする星の爆発や地球内部の再現実験など基礎研究にも活用できる。同社は24年にも核融合の実験着手を目指す。

同社は研究成果について18~20日に名古屋市で開催されるレーザー学会のシンポジウムや一般講演で発表する。

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