中国地方の街角景気、22年12月は0.3ポイント上昇
内閣府が12日発表した2022年12月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、中国5県の景況感を示す現状判断指数(DI、季節調整値)は48.7と、前月比0.3ポイント上がった。上昇は2カ月ぶり。好不況の分かれ目となる50は6カ月連続で下回った。全国旅行支援で観光客が増加するなど人の動きが活発になってきた一方で、長期化するロシアのウクライナ侵攻や円安の影響を懸念する声があった。
家計動向では都市型ホテルの総支配人が「全国旅行支援の利用者数の増加とともに、10月から12月の来客数は増加が続いている」と回答。商店街の代表者は「いろいろな行事が再開し、消費者心理が上向いている」と答えた。一方、企業動向では「輸入原材料価格の上昇や原油高が利益を圧迫しており、景気がさらに悪くなっている」(木材木製品製造業の経理担当)との声も上がった。
2~3カ月後の先行きについての判断指数は前月から1.4ポイント上昇し49.1だった。調査は12月下旬に実施し、164人から有効回答を得た。
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